家老屋敷の風情を残す
第540回よその旅館ホテル
──城下町として有名ですね。
「兵庫県南西部に位置し、市街に武家屋敷や白壁の土蔵などが現存し、城下町の面影を残しています。当館は龍野の中心部にあり、JR姫新線本竜野駅から徒歩15分、山陽道龍野インターから車で8分ぐらいです」
──施設の特徴は。
「当館は、脇坂藩筆頭家老屋敷跡で、創業約百余年、和の伝統のおもてなしと洋の快適さを備えています。街中にありながら裏に里山、敷地内に小川が流れ、元家老屋敷の庭園の風情を今に残しています。また、庭園内には片しぼ竹林があり、散策も楽しんでいただけます。客室には眺めのよいゆったりとした桧風呂を備えています」
──片しぼ竹とは。
「片しぼ竹は、マダケが変化したもので、幕末に藩主脇坂公がこの竹を愛して庭前に植え、門外不出を厳命して秘蔵したもの。全国にここだけにしか生息せず、昭和33年に天然記念物に指定されました」
──料理の特徴は。
「手延素麺『揖保乃糸』の産地なのでオリジナル素麺料理が人気です。揖保乃糸は兵庫県手延素麺協同組合規格の伝統製法を守り、約500年の歴史があります。夏は天然鮎料理や冬は牡蠣料理など。特産のこだわり醤油による味はお客さまに好評です。泊食分離にも対応できます」
──龍野観光のおすすめは。
「レトロな龍野の街は、季節を通してそぞろ歩きが最適です。桜や紅葉の季節が特におすすめ。4月の『龍野さくら祭りと武者行列』や11月の『オータムフェスティバル』では、美しい景色が楽しめます」
──料金は。
「1泊2食で1万4437円から2万3100円(2人1室)です」
【10室、定員35人】